子供の発達障害の特徴とは、どういった症状や特徴があるのでしょうか。
また、発達障害にもいろいろありますが、どんなことに違いがあるのでしょうか。
発達障害と自閉症の関係性
発達障害は、大きく分けてADHD(注意多動性欠陥障害)、広汎性発達障害、学習障害に分かれます。
ADHDでも、特徴になる多動性がみられない場合は、ADDになります。
自閉症は、広汎性発達障害のうちの1つとなります。
広汎性発達障害の中には、8つに分かれており、アスペルガー症候群やレット症候群なども、この分類になります。
さらに自閉症と一言で言っても、自閉症の種類もわかれているのです。
自閉症は、大きくわけると知能障害を伴うものと、知的障害がない高機能自閉症とよばれるものがあります。
IQが基準となっており、IQ70以下(自治体によっては75)の場合は自閉症、IQ75以上の場合は高機能自閉症となります。
IQにより、知的障害のレベルも分かれ、35未満の場合が重度、35~50の場合が中度、51~70の場合は軽度とされています。
コミュニケーション能力や、興味が出ることなどは、個人差があるため、それぞれ異なりますので、同じ度合いの自閉症でも、人によっては違います。
高機能自閉症の場合も、普通の人と同じような人もいれば、とびぬけてIQが高い人もいます。
高機能とつくからと言って、頭がいいとか、天才だということは限りません。
現状ですと、IQによって境界が分かれてしまっているために、低機能自閉症とよばれているものの症状なのに、IQは高いために、高機能自閉症やアスペルガー症候群と判断されることもあるようです。
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自閉症の種類について
低機能自閉症(カナー症候群とも言われます)は、IQが低く、知的障害を伴う自閉症になり、コミュニケーション能力や社会性に多くの問題をかかえます。
乱暴になったり、噛みついたりすることもあるので、集団生活では見守ることが必要などと注意が必要になります。
高機能自閉症は、知的障害はないのですが、言葉の発達の遅れが見られたり、社会生活や人間関係の適応能力が貧しかったりするために、困難になります。
他にも特定の物に固執してしまう特徴もあるようです。
3歳までには、何らかの特徴がみられ、判断がつくことも多いです。
また、今まで言葉の遅れがないなどで、問題なかったのに、言葉が退行していく「折れ線型自閉症」もあります。
赤ちゃん返りともみられるのですが、自閉症が原因でそうなっている場合もあるのです。
自閉症の多くは、3歳ぐらいまでには特徴がみられるのですが、3歳過ぎてから症状が出始めるのが特徴としてある「非定型自閉症」もあります。
それまでは特に症状があらわれていなかったのに、3歳を過ぎてから症状が見え始めるものになります。
また、3歳までに症状が出ていても、コミュニケーション・社会性・創造性の症状が軽度で、その特徴のいずれかのみに当てはまるといった場合も、非定型自閉症に分類されます。
病院や、専門医によって、自閉症の判断基準として使っている種類が違うこともあり、病院によっては、違う診断名を出されることもあります。
→発達障害の子供のグレーゾーンはIQが高い?療育支援は必要?
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