ここ最近、自閉症・アスペルガー症候群・広汎性障害などは「自閉症スペクトラム障害」と言われるようになりました。
明確な区別がつけられないことなどもあり、ひとくくりにされたようです。
自閉症スペクトラム障害(ASD)は、遺伝が原因でなってしまうのでしょうか。
自閉症スペクトラム障害は遺伝するとははっきりとはわかっていない
自閉症スペクトラム障害になってしまう原因の1つとして、遺伝性があるとも言われていますが、明確にはわかっていません。
母親の妊娠中の影響や、分娩時の影響、父親が原因など、いろいろ説がありますが、遺伝的要因ははっきりとは分かっていないのです。
発達障害は、先天性のものになるためか、子供が発達障害だった時に、「私に責任がある」と悲観的になってしまうお母さんも少なくはありません。
ですが、遺伝性がというよりも、家族性とも言われていることや、環境に問題があったためなどいろいろな説があり、偶然遺伝子に変化ができてしまい、発達障害をもってしまったということもあるのです。
だからもし、子供が自閉症スペクトラム障害をもっていたからと言って、自分を責めたりしないでくださいね。
両親が、自閉症スペクトラム障害ではなくても、子供が自閉症スペクトラム障害をもってしまうこともあり、その逆もあるのです。
また、兄弟間でお姉ちゃんやお兄ちゃんが自閉症スペクトラム障害をもっていた時、次の子も自閉症をもっている可能性もありますし、持っていない場合もあるのです。
ただ、双子の片方が自閉症をもっていた場合、もう片方も自閉症をもっている確率が、二卵性双生児の場合は0~24%に対し、一卵性双生児の場合は91~96%とも言われています。
そのことから、遺伝的要素も関係しているのではないかと言われているのです。
ですが、まだはっきりとしたデータは出ておらず、「遺伝する可能性は0ではない」ということだけがわかっているのです。
両親が自閉症スペクトラム障害をもっていても、生まれてくる子供は違うこともありますし、遺伝しているかどうかは、生まれてくるまでわからないのです。
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自閉症スペクトラムには早期判断が大切
自閉症スペクトラム障害は、先天性のものになり、完治することはないのですが、症状の改善は可能です。
なので、自閉症スペクトラム障害の特徴と言われる行動が多いなど、疑いがあると思われた場合は、専門医に相談することをオススメします。
早期に診察し、判断してもらうことによって、早期治療が開始できます。
療育などの治療も、早めに開始することで、より改善の効果が期待できるのです。
早期診断と早期治療は、とても大切なことにもなりますので、疑いを感じた時は、専門医に相談することや、市の児童相談を利用すること、検診の時などに相談してみてくださいね。
また、子供は成長段階にありますので、少し遅れているだけで、そのうちできるようになっていることもあります。
部分的に少し当てはまるからと言って、過度に心配しすぎるのもよくありません。
→ADHD・LD・発達障害・アスペルガー症候群・自閉症!一体なにがどう違うのか?
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