自閉症スペクトラム障害の特徴として、社会性の障害・コミュニケーションの障害・想像力の障害とあります。
想像力の障害には、こだわりが強いといったことも入るのですが、こだわりの原因とは何なのでしょうか。
また、こだわりの事例にはどういったものがあるのでしょうか。
自閉症スペクトラム障害のこだわり方やこだわる物は様々
こだわりが強い特徴のある自閉症スペクトラム障害ですが、こだわる物やこだわる方法もその人によりますので、様々になります。
具体的にはどんなこだわり方があるのでしょうか。
ある男の子は、保育園の先生の手を引っ張り、教室まで連れていくのですが、その後特に要求がないので教室の外に出ようとしたら、男の子は奇声をあげて怒り出したそうです。
人も物としてとらえているためか、自分の中で決まっている位置にいないのが気に食わなかったのでしょうか。
他にも、衣服にこだわりがある子がいて、洗濯をしだすと、終わるまで洗濯機の前から離れなくなるようになったそうです。
移動させたり、やめさせると、暴れだしたり、泣き出したりしたそうです。
衣服にこだわりがあるためか、「今洗濯して、○日に着れるのだろうか?」という不安からそのような行動になっていったそうです。
場所にこだわりがある人もいます。
特定の場所にいるとリラックスできるのか、その場所から移動しようとしなくなり、無理やり移動させようとすると、暴れだしたり、パニックを起こしたりすることがあったそうです。
また、爪を噛むという自傷行為系にこだわりを持ってしまっている子もいます。
自分の手の爪を噛み、深爪になってしまうぐらい噛んでしまい、噛むところがなくなったら足の指の爪を噛みだすといったこだわりを見せる子もいるようなのです。
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自閉症スペクトラム障害のこだわる原因は?
こだわる物や場所など、こだわりには様々あるのですが、こだわる理由として、不安からきているものや、リラックスできるからこだわっているものなど、理由もさまざまです。
場所や物など、生活に支障がない場合や、放っておいて問題がない場合は、その子にとっては落ち着ける時間や空間になっているのかもしれないので、見守ってあげることも大切になります。
場所が高いところなどの危険な場所であったり、自傷行為の1つでもある爪を噛むといった行動などの場合は、無理やり移動させたりやめさせたりすると悪化してしまうこともありますが、代替品や代わりになる場所を探してあげることが必要なときもあります。
爪を噛むといった場合には、代わりにタオルや噛んでも痛くないおもちゃなど、噛めるものを与えて、爪を噛まないようにすることも必要です。
また、不安からくる行動の場合には、不安の原因が何なのかを把握してあげることも大切となります。
その不安を取り除いてあげることや、原因となる環境から避けてあげることで、こだわり行動が改善されることもあるのです。
何度も繰り返しやめてくれない時には、「あと○回ね」などとルールを決めてあげることによって改善ができることもあります。
注意したいのが、「もう1回」と言われても、要求に応じてはいけないということです。
ごねたら要求が通ると思ってしまい、症状が悪化してしまうこともありますので気をつけてくださいね。
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