フラッシュバック現象という言葉を知っている人は、少なくはないと思います。
過去にうけた心的外傷(PTSD)やトラウマなどの強い記憶が、何らかのきっかけで突然鮮明に思い出されてしまうことをフラッシュバック現象と言います。
このフラッシュバック現象ですが、発達障害の子供にも多いのです。
トラウマになりやすいことが原因
アスペルガー症候群や自閉症などの広汎性発達障害の人は、否定的な言葉に敏感なことや、感覚過敏、劣等感や自己喪失感などによって、ネガティブ思考の子供も多くいます。
まわりの人ができていることが、できないことが多いために、いじめの対象ともなりやすいことも大きな原因ともなっているのかもしれません。
トラウマになるようなことも、人それぞれで、周りの人から見たら些細なことでも、発達障害の子供には強く記憶に残りトラウマになってしまっていることもあるのです。
また、発達障害をもっているために、親などから虐待を受けてしまっていたら、余計にトラウマとなって残ってしまいますよね。
その子供にとって、悲しいことや、嫌だったことなど強烈に記憶に残ってしまったものが、ふとしたきっかけにより、鮮明に思い出されてしまうのです。
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フラッシュバックの症状
強く残っている記憶などの、トラウマとも言われるその子にとって悲惨な記憶がよみがえってしまうことが、フラッシュバックですよね。
その時のつらい出来事などを思い出したり、回想したりするだけでは、フラッシュバックとは言いません。
自分の意思とは無関係に、勝手にその時の感情や気分、人によっては映像付きでの記憶などがよみがえってしまうことが、フラッシュバックと言われるものになります。
フラッシュバック現象が起きている時、その子供の中では、その時の記憶が鮮明によみがえってしまい、痛みや感情、その時の映像なども、そのまま蘇ってしまっていることもあります。
フラッシュバックの症状には個人差もあり、映像付きでその時の記憶や感情、痛みを鮮明に思い出してしまう人もいれば、映像も無ければ記憶も思い出していないまま、感情や気分だけが、その時の物になってしまっていることもあります。
後者の場合だと、周りはもちろん、本人さえもフラッシュバックが起きているとは気付いていないことも多くあります。
子供の場合だとうまく説明できない事も多いことが多いので、余計に、感情や気分だけですとフラッシュバックとは思われずに、総合失調症などと誤診されてしまい、薬を服用しなくてはならないケースも多いようです。
大きな事故や出来事以外にも、日常生活の中でおきた些細なことでも、その人にとっては強く記憶に残っていて、フラッシュバックとして記憶がよみがえってしまいます。
フラッシュバックから回復するためには、薬などは効きませんので、心理療法を受けてみることや、他の楽しい思い出や、楽しい記憶などと混じって消えていくのを待つしかありません。
思い出さなくなるということは、回復とは呼ばれないこともあり、場合によっては、長年思い出さなかったとしても、ふとしたことがきっかけとなって、思い出してしまうこともあるのです。
そのため、他の楽しかったことや嬉しかったことなどの記憶や想い出と混ざった記憶になっていくことが、フラッシュバックからの回復とも言われています。
→発達障害の子供は友達がいない!トラブルを起こしてしまう理由は?
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