自閉症と知的障害をもっている子は、言葉を理解することは不可能なのでしょうか。
どうしたら理解してくれるようになるのでしょうか。
言葉の理解が苦手なことも多い
自閉症の子供で知的障害も持っている場合、言葉を理解するのが困難なこともありますが、話し方などによっては理解できることもあります。
自閉症の子供に話しかけても、言葉が出てこないことも多くあり、話しかけても理解していないため、反応できない子や、話しかけられた言葉をそのままオウム返しする子もいます。
たとえば、走ってはいけないところで、「走ったらダメです。」というと、「ハシッタラダメデス」と言われた言葉を言って、そのまま走り続ける子もいるのです。
否定語に敏感に反応してしまう子の場合は、言われたことより否定されたことが、頭に残ってしまいますので、教える時にも注意が必要です。
自閉症で知的障害をもっている子供の場合、「こういう時どうしたらいいのかな?」などの問いかけの言葉には、答えられないことも多くあります。
なので、普通の子供に問いかけるようにする、自分で考えてみてなどといったことは、通用しないことが多くあります。
自閉症の子供には、ゆっくりと静かに、簡単な表現で伝えてあげることが必要となってきます。
はっきりと伝わるように短い伝え方をしてあげると、理解できることが多くあります。
言葉の理解が苦手なことは、言葉の意味を理解していないこともあるのです。
覚える単語にも個人差がありますので、その子が理解できている単語を使ってあげることも大切です。
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聞き取ることが困難な子もいる
言葉の意味は理解していても、聞き取ることが苦手な子もいます。
文字や絵カードを見せられるとすぐ理解できても、口で言われるとなかなか理解できない場合もあります。
そういった子供の場合には、絵カードを見せながら話しかけると、すんなり理解してくれることもあるのです。
目に見える形でなら理解してくれる子も多いので、絵カードや写真などを使うことが効果的な場合があります。
単語の覚える量にも、個人差がありますので、徐々に理解できる単語を増やしていくといったことも大切なことになります。
同い年のまわりの子供と比べて、言葉の理解ができていないことに焦ってしまうこともあるかと思いますが、焦りから子供に強く言ってしまうことがないように注意してくださいね。
自閉症や知的障害は治ることはない障害にもなりますが、改善していくことは可能です。
言葉を理解することが困難な場合、専門家と言語療法や療育をおこなっていき、絵カードなどを使い、理解できる単語を増やしていくことの訓練などもできます。
最初は単語だけでも、徐々に2語・3語と増えていく可能性もありますので焦らず気長に
少しずつトレーニングしていってくださいね。
言葉のトレーニングをしている時に、子供が嫌になってしまわぬように、遊びを取り入れながら楽しく行っていくことも大切になります。
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