「発達障害」・「自閉症」・「知的障害」にはどういった特徴や違いがあるのでしょうか。
「発達障害=知的障害」と一緒に考えている人も多くいますが、発達障害と知的障害は異なる概念になるのです。
発達障害・自閉症・知的障害それぞれの特徴
知的障害は、知的活動が年齢に対しての発達の遅れがある場合に、知能能力と適応能力の2つから判断し診断されます。
知的障害の度合いは、IQによって分類されていて、軽度・中度・重度・最重度の4つに分かれています。
IQが70未満の場合に知的障害と認定され、数値によって度合いがわかれます。
軽度の場合、本人も知的障害をもっていることにも気づいていないこともあります。
発達障害は、自閉症やADHD(注意欠陥多動性障害)、学習障害などがあります。
自閉症やアスペルガー症候群の場合、社会性に欠けていることや、コミュニケーション能力が低いこと、こだわりが強いことなどが特徴となっています。
ADHDの場合、不注意や多動性、衝動性が特徴となっている発達障害になります。
学習障害は、読み書きや計算などの学習面においての1つの特定のこと(または複数)困難なことがあるものになります。
「発達障害=知的障害」ではなく、発達障害をもっていても、知的障害がないこともあります。
アスペルガー症候群は、知的障害をもっていないことも特徴となっているのですよ。
自閉症は広汎性発達障害の1つで、知的障害を併せ持っている場合カナー症候群(カナータイプや低機能自閉症とも言われます)になり、知的障害をもっていないアスペルガー症候群や高機能自閉症となります。
自閉症ともアスペルガー症候群とも、どちらとも判断できない場合に、自閉症スペクトラムと言われることもあります。
また、発達障害は、1つだけの場合もあれば、他の発達障害とも合併している場合もあり、判断が難しいケースもあります。
それぞれの特徴があり、似たような特徴もありますので、他の発達障害と間違われるケースも少なくはないようです。
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遺伝性があるものと無いものがある
発達障害は、生まれつき持っているものになり、先天性の障害となりますが、知的障害は生まれつきの場合や、病気や環境などからよっておこる後天性の場合もあります。
発達障害などは、両親が発達障害だからと言って、必ず子供に遺伝するといえるわけではなく、遺伝する可能性は0ではないというものになります。
知的障害は、発達障害をもっていることが原因でのこともありますし、発達障害をもっていなくても、染色体異常や、妊娠中・出産中の影響によって脳に影響をうけて知的障害をもってしまうこともあります。
心理的要因などによって知的障害をもってしまうこともあるのですよ。
また、遺伝や病気などで影響があったわけでもなく、元から知能指数が低かったために、知的障害とされてしまうケースもあるようです。
この場合は、他の合併症や他の症状をもつことがなく健康状態が良好のことが多く、知的障害としても比較的軽いことが多いようです。
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