幻聴や妄想などの症状がみられることが多い「総合失調症」は、今では100人に1人いるというぐらい多く発症しています。
総合失調症の平均発症時期は、女性が25歳くらい、男性が18歳くらいと20歳前後に発症している人が多いようです。
あくまで平均なので、もっと早くに発症する人だっていますが、子供でも発症するのでしょうか?
子供の頃は統合失調症が発見されづらい
子供の内から発症することもまれにみられるのですが、7歳から青年期の始まり頃に発症するとも言われているため、子供特有の妄想だと思われてしまうことがあります。
妄想や幻覚などについて話してくることや、不可解な行動をしていても、「子供だしよくあること」と注意してみることはあまりなく、見逃してしまうことが多いですよね。
大人と同じように、幻覚や幻聴、妄想や異常思考、思考の飛躍や集中力の低下、うつ状態など、陽性症状や陰性症状があらわれます。
陰性症状には、うつ状態に似た症状が多いこともあり、総合失調症ではなく、違う病気との判別も難しくなってきます。
10歳以下での発症は極まれなため、実際病院を受診して診断してもらわない限りはっきりとはわかりません。
病院で受診しても、はっきりわからないことだってあるのです。
子供が総合失調症を発症してしまう原因としても、これが原因とはっきりわかっていることがありません。
子供でも入学や卒業などの精神的ストレスが絶対ないとも言いきれませんよね。
ストレスによって脳の機能に影響を及ぼしているか、遺伝性があるのか、環境の変化によってなのかなど、原因なのかもしれないということはあっても、特定の原因がわからないということがほとんどです。
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統合失調症が悪化してしまうとどうなってしまうの?
子供の場合、初期の段階で判別することは難しいことや、大人ほど表現ができないのでわかりづらくもありますよね。
総合失調症の症状の段階として、大きく分けると3つになり、
1・妄想や幻聴などの症状が多くあらわれている「急性期」
2・急性期にみられた症状は落ち着くものの、無気力・落ち込むなどの症状があらわれる「消耗期」
3・消耗期をこえ、回復に向かう時期の「回復期」
に分けられます。
症状が悪化してしまうと引きこもってしまうこともありますし、正しい対応をしていないと悪化してしまうだけではなく、回復に向かえませんよね。
子供の頃ですと、他の精神病や発達障害の可能性も捨てきれないため、すぐに判断が出ず経過観察になることも多くあります。
いずれの病気にせよ、初期の内に治療していったほうが回復が見込めますので、お子さんの様子を注意してみることは大切になってきます。
成長とともに診断がつき、総合失調症であった場合、薬の服用で妄想や幻聴を抑えることになっていきます。
薬の服用以外にも、リハビリテーションなどもありますので、気長に見守ってあげることが大切になります。
「うちの子に限って」という偏見を持っていると、無意識のうちに子供にプレッシャーがかかり、症状が悪化してしまうことにもつながりますので焦らないように治療していくことが必要です。
生活にも支障が出ているようでしたら、早急に病院を受診することをオススメします。
→発達障害の二次障害!統合失調症・解離性障害・うつが併発した際の治療法
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