統合失調症は、100人に1人の割合で発症する病気です。発症は、一般的に10代後半から20代。青春時代に発症しやすいのが、統合失調症です。
友人関係が密になる青春時代。統合失調症の友人には、どんな対応をしたら良いでしょうか?
目次
発症時には特に振り回されやすい!付かず離れずの関係を保つのが良い
統合失調症を発症すると、幻覚や妄想が現れ、現実と非現実の境を見失った状態になります。友人として親身に対応しようとすると、付いて行けなくなります。突飛な言動がストレスになり、結局は統合失調症への偏見を生むきっかけになってしまいます。
付かず離れずの関係を保つ事が、最も良い対応です。
統合失調症を発症すると、頭の中で思考がまとまりにくく、順序立てて話すのが難しくなります。脈絡のない話に唐突に飛びます。否定せず、淡々と話を聞いてあげるのが、友人としてベストな対応です。
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安易な言葉かけはしない!本人が病気の症状と認識できていない症状が少なくない
統合失調症の症状の中でも、周囲の人が誤解しやすいのが、「陰性症状」です。陰性症状とは、日常生活を構築する、通常の精神活動や身体活動の一部が、失われてしまう状態です。
たとえば、動作がゆっくりになってしまうというのは、陰性症状の1つです。
陰性症状は、統合失調症を患っている本人も、病気の症状と認識できていない事が多いのが、特徴です。陰性症状には、本人が対処できる余地は、ほとんどありません。周囲の人が、安易な言葉かけをすると、本人は傷つきます。
統合失調症を発症した後に、それまでと違う様子が見られても、そっと見守るのが、適切な対応です。
→家族が統合失調症になった時の対応方法!やってはいけない事とは?
死にたいと唐突に訴えられる!聞き流さずに医療機関につなげる事が大切
統合失調症を患うと、「死にたい」という気持ちが、しばしば現れます。幻覚や妄想が頻繁に現れている時期だけでなく、治療によって、幻覚や妄想が落ち着いた後に、「死にたい」と訴える事も、少なくありません。
統合失調症は、10代後半から20代にかけて発症しやすい病気です。
治療を通じて、現実検討力を取り戻すと、「人生これから」という時期に病気になってしまった自分には、思い描いていたような人生を送れないのではないかと、絶望感が強まる事があります。絶望感が、自殺願望につながるリスクがあります。
統合失調症における自殺のリスクは、およそ10%近くとされています。「死にたい」という言葉が出たら、深刻そうな様子でなくても、軽く聞き流さず、医療機関につなげるようにしましょう。
→子供でも統合失調症の症状は現れる?悪化すると及ぼす影響とは?
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