統合失調症の薬は、飲み続けなくてはならないとされていますが、延々と薬を飲み続ける事に、不安を覚える患者は少なくありません。統合失調症の薬をやめると、どうなるでしょうか?
目次
統合失調症の患者の約半数は薬をやめた事がある!やめてしまった4つの理由
統合失調症の薬をやめた事がある人は、少なくありません。NPO法人地域精神保健福祉機構コンボの2010年の調査によると、患者の約半数が、自己判断で服薬を中断した事があります。
服薬を中断した理由は、次の4つに分類されます。
1.病気という認識がない、または、病気を認めたくないから
この場合は、治療の比較的初期の段階で、服薬をやめてしまいます。
2.副作用が辛いから
この場合は、病識があっても、薬を中止してしまいます。
3.治ったと勘違いしたから
治療によって病状がある程度落ち着くと、一見、健康な状態に見えます。
4.治療期間が長くて心が折れたから
統合失調症は、安定期に入るまでに、少なくとも5~10年程度は必要とされています。
→統合失調症の友人への対応!接し方で気をつける重要なポイントは?
自己判断で薬をやめた患者の約8割が再発している
NPO法人地域精神保健福祉機構コンボの調査によると、自己判断で服薬を中断した患者の7割以上が、1ヶ月以上薬をやめたと回答しています。薬を自己判断でやめると、その8割近くは、再発を経験しています。
統合失調症は、再発を繰り返すたびに、症状が慢性化して、治りにくくなります。再発したために、再び入院治療が必要になる事は、少なくありません。
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薬の副作用が辛かったら医師に相談しよう!新薬は副作用が全体的に弱い
統合失調症の薬は、副作用が強く現れる事があります。貧乏ゆすりを続けてしまう、同じ場所をウロウロと往復してしまうなど、薬を飲む事で、かえって周囲の人から「不審な人物」と思われる事もあります。
特に、従来薬に強い副作用が出やすいと言われています。副作用が辛くて、薬をやめたいと思った時は、担当の医師に相談しましょう。
近年開発されている新薬は、メカニズムが従来薬と異なるため、副作用が全体的に弱くなっているとされています。新薬を適宜処方してもらう事で、かなりの程度、辛い症状を抑える事ができます。
→家族が統合失調症になった時の対応方法!やってはいけない事とは?
統合失調症の症状が悪化する先触れは不眠!外来で相談するとともに試したいのがコチラ
統合失調症の薬は、自己判断でやめない事が大切ですが、薬が合っていない時にも、症状が悪化する事があります。統合失調症の症状が悪化する時、先触れとして現れるのが、不眠です。
寝つきが悪くなったり、何度も目覚めたりします。睡眠時間は短くなります。全く眠れない状態が2日続いたら、外来で相談する必要があります。
薬を調整してもらうとともに、睡眠状態を改善するようにしましょう。眠りをサポートする栄養素として知られるのが、トリプトファンです。
トリプトファンは、他の必須アミノ酸と一緒に、バランス良く摂取する事が大切です。必須アミノ酸を満遍なく配合してあるのが、「マインドガードDX」です。念のため、薬剤師に相談して飲むようにしましょう。
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