最近、話題を集めている一般人の一人が、田中勇一さんです。記憶喪失で、自分が誰なのかを探る旅に出た様子が、テレビで報じられました。番組中に、本名が「森聖仁」だった事が判明。その際、子供時代のエピソードが、同級生によって明かされました。
田中勇一さんの記憶喪失には、そのエピソードから想起される障害が、関与しているのでしょうか?
目次
教室から飛び出していた過去!ADHDの可能性は?
番組を見た同級生が明かしたのは、「よく教室から飛び出していた」というエピソードです。授業中に、じっと座っているのが難しく、立ち歩いたり、教室を飛び出したりするのは、ADHDの子供にしばしば見られる現象です。
ADHDには、3つの特徴があります。不注意、多動性、衝動性です。教室を飛び出すというのは、多動性によります。落ち着きなく動き回る、じっとしていられない、貧乏ゆすりするなどが、よく見られる行動です。大人になっても、多動性が残る事は少なくありません。ただし、大人になると、頭の中の多動に移行する事が多いとされます。
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ADHDの子供は思春期になると合併症状にも注意が必要になる!×××しやすくなるから
田中勇一さんがADHDかどうかは、分かりません。番組で紹介された言動を見る限り、現在、日常生活に支障を来すような多動性は、見て取れません。
一般的に、ADHDの子供は、思春期になると、合併症状に注意が必要になります。うつ病、不安障害などが、よく知られる合併症状です。思春期になると、誰しも、自分と他人を比べます。他人と比べて、自分を把握しようとします。それは、ADHDの子供も同じです。
他人と比べた時、ADHDの子供は、自分が友達よりも出来ない事が多いのに気づきます。他の子供が、たやすく出来る事が、自分にはどうしても出来ない事に、コンプレックスを抱くようになります。その結果、合併症状が現れるとされています。
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コンプレックスからストレスがマックスに!ストレスが限界を超えた時に記憶喪失になり得る
田中勇一さんが悩まされている記憶喪失は、多くの場合、ストレスが原因とされています。耐えられないようなストレスに晒された時、大きな精神的負担から自分の精神を守るために、自分自身に関する記憶を全てなくす事があると言われています。それが、全生活史健忘です。
ADHDの場合、不注意、多動性、衝動性によって、周囲との摩擦が多く、ストレスを溜めやすいと言われています。目立ったトラウマ体験が無くても、ストレスがその人の限界を超えてしまったら、その瞬間、全生活史健忘を発症する可能性は、あるとされています。
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