社会現象となった『火花』。作者の又吉直樹さんは、この作品で芥川賞を受賞しました。その後、又吉直樹さんは活動の場を広げ、天才と呼ばれる事も多くなっています。
あまりにもシュールな発言で、周囲から浮いてしまう事もある又吉直樹さん。そうした凸凹と天才と呼ばれる生き方には、意外な関係性があります。
目次
幼少期にはけっこう問題行動が多かった!周囲が後々まで覚えている奇行が少なくない
幼少期の又吉直樹さんは、兄弟から「直樹って不思議ちゃんなん?」と訝られる事もありました。ドアノブを舐めたり、おかしなリズムで階段を上ったりして、家族を笑わせていたためです。不思議な言動があっても、家族が又吉直樹さんを温かく受け止めていた事が伺えます。
学校生活では、さらに目立つ問題行動がありました。当時の同級生たちが語るところでは、急に石を投げたり、学校に教科書を持って来なかったりしたと言います。
天才と呼ばれた歴史上の人物も、幼少期には、周囲が後々まで覚えているようなエピソードが多いのが、特徴です。そうしたエピソードの大半は、飽くなき好奇心によるものです。
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天才と障害の意外な関係性!発達障害の特性との3つの共通点
好奇心の持ち方が、普通とちょっと違うのが、歴史上の人物から見る天才です。天才は、場の空気や暗黙の了解によって作られてしまっている、制約にとらわれません。そして、場の空気や暗黙の了解にとらわれないのが、発達障害の人です。
暗黙の了解にとらわれないため、他人に流されず、リスクを不必要に恐れず、自分の関心事に集中力を発揮する事で、歴史上の天才は、偉業を成し遂げます。
発達障害の人も、他人の目やリスクにとらわれる事なく、自分が関心を持った事に過集中で取り組み、予想外の成果をあげます。
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枠にはまらない部分を温かく受け止めてくれる協力者の存在がカギ
歴史上の天才が、偉業を成し遂げた背景には、幼少期から枠にはまらなかった存在を、温かく受け止めてくれた人が、必ずいます。
親兄弟、恩師など、身近な人に、支持者がいます。発達障害の人も、身近な人に支えを求める事が出来た時、障害ではなく、特性として、自分のあり方を受け止められるようになります。
発達障害の子供に対しては、近年、ペアレントトレーニングが推奨されています。
保護者も対応方法を学ぶ事で、本人と保護者のストレスを軽減します。発達障害の当事者にとっては、それ以上に、「自分を受け止めてくれる人がここに居る」という安心感につながります。その安心感が、障害を特性に変えます。特性として折り合いをつけられるようになる事で、出来る事への集中力が高まります。
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