子供と幼児の場合のADHDの診断はどのような流れでするのでしょうか。
また、病院でADHDの診断をするときに診断基準(DSM-IMなど)がありますが、どのような項目があるのでしょう。
目次
チェックリストと問診
病院でのADHDであるかどうかの診察は、問診とチェックリストから兆候があるかを判断し、実際の行動もみます。
家庭以外でも、幼稚園や保育園・学校などでの2か所で同じような行動をとっているかどうかも判断されます。
そのあとに、ADHDを診断するのによく使われている診断基準を使い、総合的に判断します。
診断基準のチェック項目は、しばしばおきる場合にあてはまるものとしてみてください。
それぞれ、まだ子供が小さいうちは、同い年の子に比べて「できている」か「できていないか」で考えてくださいね。
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診断基準(DSM-IV)
「不注意」
・学業、またはその他の活動において、綿密に注意することができない、または不注意なミスをおかす。
・課題または遊びの活動で、注意を持続することがむずかしい。
・直接話しかけられたときに、聞いていないようにみえる。
・指示に従えず、学業、用事での義務をやりとげることができない。
・反抗しているとか、理解できないということではないのに、指示に従うことができず、学業や用事、職場で与えられた仕事をやり遂げることができない。
・課題や活動を順序立てることがむずかしい。
・学業や宿題のような精神的努力の継続を要する課題に従事することをさける、嫌う、またはいやいや行う。
・おもちゃ、学校の宿題、鉛筆、本、道具など、課題や活動に必要なものをなくす。
・外からの刺激によって簡単に注意をそらされる。
・毎日の活動を忘れてしまう。
「多動性」
・手足をそわそわと動かしたり、イスの上でもじもじしたりする。
・教室やその他の場所で、座っていることを要求される状況で席を離れる。
・不適切な状況で、余計に走りまわることや、高いところへ上るなどをする。
・静かに遊んだり、余暇活動についたりができない。
・じっとしていなかったり、まるでエンジンで動かされるように行動したりする。
・しゃべりすぎる
「衝動性」
・質問などが終わる前に、答えてしまう。
・順番を待つことがむずかしい。
・他人を妨害し、横入りなどの邪魔する。
「不注意の項目のうち6つ以上あてはまり、6か月以上続いている場合」と「多動性・衝動性のうち6つ以上あてはまり、6か月以上続いている場合」が家庭や学校などでの2つの場所以上で同じ行動をとっている場合にADHDとして判断されます。
・不注意のみあてはまる場合が「不注意優勢型」。
・多動性・衝動性のみあてはまる場合が「多動性・衝動性優勢型」。
・不注意、多動性・衝動性の両方が当てはまる場合が「混合型」。
とされています。
家でのみや、学校などでのみの場合は、ADHDとは判断されません。
6つ以上あてはまらなく、5つあてはまるときに生活に支障が出ている場合は、治療が必要になる場合もあります。
→病院のADHDの薬は子供も飲める?副作用の心配は?治療費用はどの位?
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