てんかんは、脳の慢性疾患とも呼ばれています。
子どもから大人まで幅広い年齢でおこる病気になります。
子どものてんかんの症状はどのようなものでしょうか。
子供のてんかん
子どものてんかんを「小児てんかん」といいます。
1歳から3歳のころまでに、小児てんかんが発症するといわれています。
成長していくうちに自然となおる場合もあり、治らない場合もあります。
てんかんは、熱性痙攣(ねっせいけいれん)にも似ていますが、熱性痙攣は発熱によっておこるもので、脳の神経細胞の興奮でおこるてんかんとは原因も違うので別のものとなります。
小児てんかんのほとんどが、出産前や分娩時に大脳が損傷されてしまうのが原因といわれていて、「症候性てんかん」という分類になります。
「特発性てんかん」は原因がわからないてんかんの時に分類されます。
発作は主に2種類に分けられ、脳の一部だけが興奮しておこる「部分発作」と、脳全体が興奮しておこる「全般発作」があります。
部分発作は意識障害をともなう「複雑部分発作」と意識障害がない「単純部分発作」の分類があり、違う症状です。
複雑部分発作では、意識が少しずつ遠のいていき、突然止まってボーっとし、口をもぐもぐさせたり、手を叩いたりなどの特に意味のない行動を繰り返す症状がでます。
単純部分発作では、体の一部のねじれやこわばりがあり、顔や手足のしびれや、視界が見えなくなったり、音が聞こえなくなったりする症状があらわれます。
脳全体の興奮状態からくる全般発作は、活動中でも突然意識がなくなる、まぶたが痙攣するなどの失神発作が多くあります。
発作の時間は30秒ほどのものが多く、全身けいれんなどの目立った症状はないため、周囲に気付かれない場合も多いです。
[ad#ad-1]
→子供がADHDになるのは親の遺伝が原因?検査する費用はどの位?
子供のてんかんは性格に違いは出るのか?
てんかん発作を持っている子供の特徴的な性格として、こだわりやすい、回りくどい言い方をする、粘着質が多いなどがあったのですが、今は適切な治療やてんかんコントロールによって性格の偏りはあまり見られなくなってきました。
他にも、几帳面なことや、怒りっぽいなどもあったのですが、てんかん治療が進み、あまり変わった性格ではない子のほうが多く見られます。
そのような性格の偏りがあったのは、てんかん発作により、脳に影響が出ているためと言われていました。
早期発見や早期治療により、昔ほど性格に変化があるのは今では少ないです。
また、てんかんを持っている子が痙攣時に強い刺激を与えてしまうと、痙攣を止まらなくする原因となってしまうので、早く発作が終わるように静かに見守っていてあげてください。
初めての発作などでは、不安が多いことと思いますが、痙攣を止めようと体をゆする・強く抱きしめるなどの行動は、悪化させる原因ともなりますので、不安でしょうが我慢してそっとしておいてあげてくださいね。
口を食いしばっている時に、無理やりこじ開けようとするのも悪化の原因となりますので注意してください。
薬や水分の服用も意識が回復してからあげないと、窒息や嘔吐の原因となりますので注意が必要です。
→子供・幼児のADHDチェックリスト!いくつ以上でADHDなのか?
[ad#ad-1]
この記事へのコメントはありません。