高齢者にもてんかん症状がみられることがあります。
てんかんを持っている人が、高齢者になったというだけではなく、加齢により、てんかんを発症する人もいるのです。
高齢者のてんかんは、どのような症状がみられるのでしょうか。
高齢者のてんかん
高齢者がてんかん発症の原因として、多く見られるのは脳卒中が原因となっています。
他にも、脳腫瘍、アルツハイマー、頭部損傷などもありますが、いずれも脳に傷跡を残してしまうため、てんかん発症の原因となっています。
二次的におきているてんかんが多いため、高齢者のてんかんはほとんどが「症候性てんかん」の割合が多いです。
稀に、原因不明の「全般性てんかん」の人もいます。
高齢者が発症するてんかんの多くは、「複雑部分発作」が多く、意識が悪くなる発作になります。
がくがくと震えるタイプの発作とは違い、突然動作を止めボーっとしたり、声をかけても反応がなかったり、ぼんやりした状態になる発作になります。
口をもぐもぐさせたり、手を動かしていたりと特に意味のない行動をとることもあるのですが、発作中の出来事は覚えていません。
高齢者の場合、発作中のことを覚えていないのはもちろん、自分の症状を正確に伝えることができないことが多く、周囲の人が発作時の様子を見ていない場合は、診断が難しい場合も多いです。
複雑部分発作は痙攣をしないため、ただの認知症として見られてしまう場合もあります。
そのため、病院を受診しても、誤診される可能性もあるのです。
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→赤ちゃんのてんかん!小児てんかんの特徴的症状は硬直といびき
事故を起こしてしまう原因
てんかんを持っている高齢者が事故を起こしてしまう原因として、診断されにくいということもあります。
てんかんだと分かっている場合は、運転を控えることもできるのですが、本人に発作の自覚がなく、周囲も気づいていない場合、てんかんということに気付いていないことも多いです。
発作が起きず調子が多いときもあれば、調子の悪いときもあり、高齢になってからてんかんを発症した場合は、痙攣を伴わない場合が多いため、病院でも認知症と誤診されやすいですよね。
脳波検査や、MRI・CTなどをとり、てんかんを発症しているかどうか判断もできるのですが、発作時のことを覚えていないために、自覚がない人のほうが多いのです。
痙攣を伴う場合でも、自己診断で勝手に薬の服用を中止してしまう場合もあるので、注意が必要になります。
認知症との違いは、てんかん発作が起きていない場合はしっかりしているので、家族の方や周りの人が見て、おかしいと思ったら病院で診断することをオススメします。
交通事故以外にも、階段など危険な場所で発作が起きてしまった場合、大きな事故につながりかねません。
てんかん患者をよく見ている病院や医師などでしたら、認知症と誤診されることも少ないので、疑わしいと感じたら病院で診断を受けることも大事ですよね。
1回の脳波検査やMRI・CTで、確実に異常が見つかるというわけでもないので、何回か検査を受けるということも必要になる場合もあります。
→てんかんの子供の症状!普通の子と性格は何が違う?やってはいけない対処法!
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