てんかんの発作が起きた時、どう対処したらいいのでしょうか。
初めて発作を目の前にしたときにも、慌てずに対応できるように対処方法を知っておいた方がいいですよね。
看護師さんが教えている対処方法のご紹介をします。
てんかん発作が起きたとき
発作がおき、痙攣しているようでも、まずは慌てないで、冷静に対応することが大事です。
初めて発作を見たら、ビックリしてしまうかもしれないですが、てんかん発作は強い衝撃を加えると発作の悪化につながり発作時間が長引いてしまいます。
大きな声で呼びかけたり、体をゆすったり、抱きしめたりはしないでください。
悪化する原因になり、発作がおさまらなくなってしまいます。
ほとんどの発作は30秒ほどや数分の場合が多いです。
個人差はありますが、5分以上続く場合は重積状態になっている場合があり、医療機関での緊急処置が必要になります。
普段から発作がある場合には、いつもより長いか短いかで判断するのもいいですね。
1回の発作が短時間でも、繰り返し発作がおきるのが長時間続いてしまう場合も重積状態となり、医療機関での処置が必要です。
痙攣がなくても意識がくもってしまう発作が短い間隔で繰り返している場合にも処置が必要になります。
痙攣していて、口を固くかみしめていたとしても、痛そうだから・舌を噛んでしまいそうだからと、口を無理にこじ開けようとすることや、口にタオルや物を詰め込むことは、口の中を傷つけてしまったり、窒息したりしてしまう恐れがありますので絶対にしないでください。
痙攣が大きい場合は、周囲に危険なものがある場合、どかすなどして危険物を遠ざけてください。
周りの危険物で、本人がケガをしないように気を配ってくださいね。
ボタンをはずしたり、ベルトを緩めたりして、衣服をゆるめてあげることも大事です。
嘔吐の恐れもあるので、吐いたものが気管に詰まってしまわぬように顔を横に向けてください。
症状にもよりますが、ほとんどの発作は数分になりますので、慌てず冷静に対処するようにしてくださいね。
時計などで、発作時間を確認しておくことも必要な場合もありますよね。
また、余裕があるようでしたら、どのような発作か記録をつけておくと、今後の治療にも役立てることができます。
痙攣している部位、顔色・目の様子、手足の動きに左右差があるかどうか、熱があるかどうかを見ておいてください。
携帯電話などの動画で撮っておくのも、詳しい記録が残せますよね。
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てんかん発作後の対応
痙攣発作がおさまった後、意識がきちんと回復するまでは、水分の補給や薬を飲まることは避けてください。
窒息へつながってしまう原因となります。
熱があるなどで体調が悪いときには、2度目の発作を起こす可能性も高くなりますので、発作予防の薬などがない場合は、病院を受診するのも大事ですね。
発作がおさまった後は、意識が回復するか、そのまま寝てしまう場合もあります。
すでにてんかんと診断されている方で、いつもと違う発作の様子でしたら、病院を受診し医師の診断をあおぐことも必要な場合もあります。
発作の様子を記録できるようでしたら記録し、病院を受診できるときに発作の状態などを説明することは、今後の治療にも大いに役立ちますので、できる限り発作の様子を見ておくといいですよね。
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