てんかんの治療には抗てんかん薬が使われますが、子供のてんかんの治療も、薬での治療なのでしょうか。
子供でも服用は可能なのでしょうか。
てんかんは基本的には薬での治療
子供のてんかん(小児てんかん)の治療も、基本的には抗てんかん薬を使っての治療になります。
抗てんかん薬は、発作の種類によってある程度決まっています。
全般発作のうちの欠神発作に使われる薬は、4~5種類あるのですが、子供の場合はバルプロ酸かエトサクシミドの服用になります。
子供の場合、成長過程にあるため身長や体重の変動が頻繁にみられたりしますよね。
そのため、薬の量も変わってくるので、定期的に検査し、薬の投与量も変えなければいけません。
小児てんかんは、きちんと治療していれば完治する可能性が高いのですが、薬の使用を長期間しなければならない場合も多く、根気が必要となります。
薬の変更や、薬の量の変更後も、血中濃度が予測以上に変化してしまうこともあるので、血中濃度の測定をして適正な投与量を決めることが必要です。
てんかんの発作の種類がわかれば、薬も適切なものを服用することができるので、発作の観察や記録などで、適切な薬の服用をし、きちんと治療することによって完治する可能性も高くなりますよね。
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→てんかん発作を記録するコツ!発作の頻度が多くなったら要注意!
てんかんの薬の副作用
薬の服用開始時期や、長期間の服用時など、副作用が出る時期にも個人差はありますが、抗てんかん薬の多くは、飲む量が増えるとふらつきや眠気などの副作用が出る場合も多いです。
飲む量にも個人差がありますので、同じ量の服用をしている人でも、副作用が出ている人や副作用が出ない人など様々になります。
なるべく副作用が出ないように初めは少量から飲み始め、効果や副作用を確認しながら徐々に量を増やしていきます。
定期的に血液検査などをして、副作用を避けるようにすることも大切ですよね。
小児てんかんの抗てんかん薬の副作用として、薬の服用開始時期に多く見られるのは発疹などが多くみられます。
長期間の服用で、骨のミネラル代謝の障害などがみられる場合もあるようです。
また、薬特有の副作用もあり、発作の種類によって飲む薬は違うのですが、バルプロ酸で見られる副作用として、肝障害や膵炎などもあります。
飲む薬の種類にもよりますが、副作用もさまざまあります。
その副作用を避けるためにも、定期的に検査して服用量の調節することは大事なことですよね。
薬の服用をしても、効果がみられない場合が2年以上続く場合には、外科手術の検討をされることもあります。
小児てんかんの多くは、きちんとした治療をすることによって完治できる人が多いので頑張ってくださいね。
適切に治療していれば、普通に日常生活をおくることができますので、少しづつしか効果がみられないからと過度に心配しすぎるなどすると、子供にストレスがかかって逆に悪化してしまう場合もあるので気をつけてください。
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