てんかんは遺伝するのでしょうか。
てんかんの薬を飲んでいる男性と子供を作った場合、赤ちゃんにも遺伝してしまうのでしょうか。
てんかんのほとんどは特発性
てんかんが遺伝する可能性はかなり低いものとされています。
ただし、発作を起こしやすいという事だけ遺伝する場合もあります。
遺伝すると思っている人も多いのですが、ほとんどが原因不明な特発性てんかんが多く、てんかんを持っている男性との子供だとしても、遺伝している可能性はかなり低いのですよ。
赤ちゃんのてんかんとしても、脳に損傷を受けた場合に発症することも多いため、生まれる前からてんかんを持っていたというよりも、分娩時に脳が損傷されて、てんかんをもってしまうということが多いです。
また、稀にですがてんかんの中でも遺伝傾向があるとされている種類もあります。
「家族性本態性ミオクローヌスてんかん」や「歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症」、「ミトコンドリア脳筋症」などは、遺伝傾向があるとされています。
ですが、稀な疾患であることや、必ずしも遺伝しているというわけではないのです。
遺伝傾向があるというだけで、子供も同じてんかんを遺伝してしまう確率は、普通の人がてんかんを発病する確率と大して変わらないぐらいになります。
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→子供がてんかんの薬を飲んでもいいの?副作用で障害が出る可能性は?
てんかんは誰でもなる可能性がある
てんかん発作は、両親がてんかんを持っているかいない関係なしに、誰でもてんかん発作を起こす可能性がある病気です。
良性新生児家族性けいれんなどは遺伝性にもなるのですが、発症しても約4割の子供が、生後3日前後に発作が起こり、生後6週間以内に発作がおさまることが約7割あるものもあります。
健康な両親からもてんかんをもった子供は生まれてくることもあるため、遺伝するかどうかの心配はあまりしなくても大丈夫な場合が多いです。
もし心配な場合は、医療カウンセリング(医師や専門家に相談など)をうけてみてください。
てんかんを持っている場合、自分の発作型は遺伝しやすいのかを聞くだけでも不安が減りますよね。
男性の場合、高齢になってきたときに生まれてくる子供の遺伝子異常がある確率が高くなってくるということもあるので、その場合影響を受けてしまうかもしれないという可能性を完全に否定することはできないこともあります。
男性から遺伝するという報告は特になく、女性がてんかんだった場合に、抗てんかん薬を服用していたものが胎児に影響を与えてしまうということはあります。
抗てんかん薬自体が影響してしまう場合よりも、抗てんかん薬の影響で葉酸が減少してしまい、葉酸不足で胎児に影響が出てしまい、奇形や発育障害になってしまうという報告はあるので、抗てんかん薬を服用している女性が妊娠希望している場合は、葉酸をきちんととっておくということも大事になってきます。
てんかんの発作を起こしやすいということを遺伝した場合は、発作がおきないように、発作の原因となる行動などをとらないことでもてんかんを発症させることを予防することもできますね。
てんかんは、遺伝は関係なしに、誰にでもなる可能性がある病気ですが、きちんと治療することによって完治させる可能性も高いので、発作がおきた際には、適切な対応や治療をするようにしてください。
→てんかん発作を記録するコツ!発作の頻度が多くなったら要注意!
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