てんかんは、大脳が損傷することによっての原因が多く、遺伝性はかなり低いものとなっています。
発作を起こしやすい体質ということは遺伝する場合もありますが、新生児に発症する場合の多くが、おなかにいる間や分娩時に脳を損傷したことが原因とされています。
てんかんときくと、「痙攣」というのが思い浮かびますよね。
てんかんにも症状はいろいろあり、てんかん発作と気づかれていないことも多いです。
子供のてんかん発作の症状
子供が発症するてんかんは、先天性奇形や先天性代謝異常、生まれてくるときに脳を損傷しているなど原因での症候性での原因が多くみられます。
髄膜炎や脳炎から、てんかん発作を誘発する場合もあります。
そのほかにも、良性新生児部分などの異常が特にない、特発性の場合もみられますね。
発作の種類も大きく分けると部分てんかんと全般てんかんにわかれ、小児てんかんの場合は、全般てんかんでの発作が多いようです。
全般てんかんは、脳全体に異常がおきることによる発作になり、発作がおきたときに意識がなくなることが多い症状になります。
意識がなくなるといっても数十秒ほどのものも多く、何かをしている途中で発作がおきている場合でも気づかれないことも多いです。
突然意識がなくなることや、動きが止まるなどの症状の「欠神発作」の場合は、意識が復活した後そのまま活動を再開することもあります。
そのため、「ボーっとするのが多い子」や「集中力がない子」などとみられることも多く、てんかん発作だとは気付かない場合が多いのです。
痙攣の症状がない場合は特にわかりづらいですよね。
手足などが硬直したり、痙攣したりしたあとに意識がなくなる症状がみられる「強直間代発作」が、一般的によく知られているてんかん症状になります。
また、意識がなくならない部分発作もあり、部分発作から全般発作に続く「二次性全般発作」もあります。
部分発作は、てんかん発作だと気づきづらいことも多く、二次性全般発作なのか強直間代発作なのか判断しづらい場合も多いです。
てんかんの症状は、気づきづらい場合も多いのですが、早期に治療することによって完治する可能性が高いものとされていますので、疑いがあるようでしたら医師に相談することも大切です。
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精神障害を併発することもある
てんかん発作により、不安やストレスがたまりうつ病を引き起こす場合も多くあります。
ストレスや睡眠不足などからもてんかん発作がおきる原因となる場合もありますので、小児てんかんの場合、子供にもストレスをなるべく与えないようにさせてあげることで、二次的症状としての精神障害を防ぐことにもつながります。
また、脳の一部などに異常がありてんかん発作となっている場合や、発達障害との合併でてんかん発作がおきていることもあります。
発作の種類によって効果的な薬も多くありますので、てんかん発作の種類を知っておくことも大事なことになりますね。
てんかんは発作の症状によっては、完治する可能性が高い病気になりますので、疑いがある場合などは、早期に医師に診断してもらうことがとても大事になってきます。
→子供がてんかんの薬を飲んでもいいの?副作用で障害が出る可能性は?
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