「子供のてんかんは治る」というのは嘘なのでしょうか。
間違とはいえないのですが、正確には、子供のてんかんは「治る可能性が高い」ものとなります。
てんかんの種類にもよる
てんかんの種類によっては、特別な治療がいることもありますが、ほとんどが適切な抗てんかん薬の服用などの治療で発作を抑えることができます。
抗てんかん薬が効かない場合などに、外科手術をすることによって発作を抑えることもあれば、治ることもあります。
適切な治療や抗てんかん薬の服用で、発作が完全になくなることもあれば、薬を服用し続けることで発作を完全になくすことができる場合もあるのです。
難治性とよばれるてんかんの場合ですと、治療をしていても発作が抑えづらいこともあります。
新しい抗てんかん薬が増えてきて、効果のある治療ができるようにもなってきてはいますね。
てんかんの種類によっては、成人するまでになおったり、大部分が完治したりもしますが、薬の服用が長期間になる場合もあります。
発作が出ていないからと、自己診断で服用をやめてしまうのは危険です。
発作が出ていない状態が3~5年続いていて、医師と相談のうえ、薬の量を徐々に減らしていき、最終的に服用がなくなってから発作の再発がない場合完治したといえます。
再発する可能性は、薬の服用をやめてから3年以内が多いとされていますので、それを過ぎれば完治しているものといえますよね。
薬を長期間飲まなくてはいけない場合でも、抗てんかん薬によって発作を完全に抑えることができる場合では、普通の人と変わらない生活を送ることができます。
なので、薬の中断などは必ず医師と相談のうえするようにし、自己判断で決して中断させないでください。
また、自分で発作が起こりやすい原因がわかっている場合、その原因となることをしないことで発作を減らすことにもつながります。
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抗ヒスタミン薬には注意が必要
アレルギーを抑える薬など、風邪などの鼻水止めなどに使われる抗ヒスタミン薬は、てんかんを持っている場合、注意が必要です。
抗ヒスタミン薬は、てんかんとの関連性が高いとされていて、服用することでてんかん発作を誘発してしまうことが多くあります。
抗ヒスタミン薬にもたくさんの種類があり、場合によっては、処方されることもあります。
なるべく飲まないようにすることもいいですが、飲む時もあるかもしれません。
抗ヒスタミン薬の副作用としては、眠気が多く、他にも便秘や排尿困難などもあります。
抗ヒスタミン薬の服用によって、てんかん発作の誘発がされているように感じたら、服用を中断し、必ず医師に相談してください。
てんかんを持っている場合、抗ヒスタミン薬の服用が絶対にダメというわけではないのですが、種類によってはてんかん発作がおきやすくなってしまうため、慎重に服用するようにしましょう。
すでにてんかんの診断が出ている場合は、医師と相談のうえ服用するようにしてくださいね。
また、急に飲まなくてはいけない時などは、お薬手帳などを活用するなどして、薬剤師さんに相談するようにしてください。
→原因は本当に遺伝?子供のてんかん発作の症状!精神障害の心配は?
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