てんかんは、いつ発症してもおかしくない病気です。
赤ちゃんの時にも発作の症状はあらわれるのです。
赤ちゃんのてんかんは、部分てんかんが多く、6~7割となっています。
2~3割で全般てんかんの場合もあり、残り1割は分類できないてんかんのようです。
赤ちゃんの発作時の症状
赤ちゃんの時のてんかんで多いもので代表とも呼ばれるものを紹介します。
生後3日ぐらいから発症することもあるてんかんで「良性家族性新生児けいれん」があります。
これは、遺伝性で発症し、痙攣や無呼吸発作をおこります。
発症しても、7割ぐらいの人が生後6週間以内に発作がおさまるとも言われています。
同じように、遺伝性がなく原因不明なてんかんで「良性新生児けいれん」もあるのですよ。
こちらは、生後5日前後に、無呼吸発作や手足をガクガク曲げ伸ばしする「間代発作」を何回も繰り返す症状が出ます。
発作の出る場所には個人差があり、全身に出るものと、体の1部分だけ痙攣をおこすなどがあり、両方を併せ持っている場合もあります。
良性新生児けいれんは、時期を過ぎると発作が出なくなり再発することもありません。
生後1~2才で発症することがある「乳児良性ミオクロニーてんかん」というものもあり、痙攣やひきつけをおこしたり、無意味な動作をしたりなどの症状があらわれるてんかんもあります。
治療薬で、発作を抑えやすいのですが、治療後に後遺症として軽い知能障害や人格障害を持ってしまう場合もあります。
赤ちゃんのてんかん発作は、発作だと気づきにくい場合が多く、痙攣以外の症状ではなかなか判断しづらい部分もあります。
遊んでいる最中や食事中などに、急に止まってボーっとして手足の力もぬけてだらんとしているようなことが頻繁に起こるようなら、てんかん発作の場合もあります。
そのような状態は、数十秒で治まり普通に活動しはじめることも多いので、見逃しがちな発作の症状になります。
これら3つのてんかんは、早期に発見し治療することで、完治する可能性も高いものになりますが、治りづらいてんかんもあります。
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治りづらいてんかんもある
「ウエスト症候群」または、「点頭てんかん」・「乳児スパムス」とも呼ばれる難治性のてんかんもあります。
生後3か月ごろ~1歳までに発症することがおおくあり、腕をあげると同時に頭もガクンと下がるという特徴的なてんかん発作があります。
脳波検査によって判断され、この診断名がついた場合は、治りづらい難治性のてんかんだと思ってください。
赤ちゃんが発作を起こしてしまったときは、あわてず対応するようにしてください。
あわてて強く抱きかかえたりすると、かえって発作が悪化することがあります。
発作がおきたときは、安全な場所に寝かせ、服のボタンなどをはずして顔を横に向けてあげ、周りの物をどかしてあげましょう。
間違っても口をこじ開けたり、物を入れたりしないでくださいね。
悪化の原因となってしまいます。
てんかん発作は、数分で治まり、発作がおさまった後長くても10分ぐらいで意識が戻っていることが多いです。
発作後にそのまま寝てしまう場合もあります。
赤ちゃんのてんかんも、治療薬によって治したり、発作をおさえたりすることができます。
発作の症状によって薬の種類も違うので、発作がおきた際は記録をつけておくといいですね。
→原因は本当に遺伝?子供のてんかん発作の症状!精神障害の心配は?
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