てんかんを持っている場合に、食事制限などは特にないのですが、治療方法として食事療法を行われる場合もあります。
食事療法でも、てんかん発作の治療に効果があるのでしょうか。
難治性のてんかん治療にも取り入れられている
てんかん発作がなかなか治まらない難治性のてんかんの治療に、食事療法として「ケトン食療法」というものがあります。
ケトン食では、脂肪から作り出されるケトン体をエネルギーとして変換する方法になります。
正常な体ですと、グルコースいう糖質をエネルギーとして使っているのですが、それができず、治療薬でも効果があらわれていない場合、治療薬と併用でこの治療法を行う事もあります。
ケトン食療法は、色々な発作のタイプに対応していて発作の頻度をおさえることができる場合が多いのですが、小児てんかんによく使われる治療方法になります。
ケトン食療法での注意点は、1回でも糖質の入ったお菓子などを食べてしまうと効果がなくなってしまうことにあります。
子供の場合、お菓子を食べたがりますが、与えないようにし、本人にも食べないようにさせなくてはいけないということが必要になってきます。
脂肪の多い食べ物をたべ、炭水化物の少ない食事をすることになるのですが、ケトン食療法を行い、指導や管理してくれる病院は少ないらしく、自己流で調べながらすることになるほうが多いようです。
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成人のてんかんにも効果ある食事療法
ケトン食療法は、主に小児てんかんにとりいれられることがおおいのですが、成人している場合は、「修正アトキンス食療法」が効果的です。
ケトン食療法と同じく、脂肪の多い食べ物をとるのですが、修正アトキンス食療法では、糖質と炭水化物の総量のみを制限して行う食事療法となります。
ケトン食療法に比べ、実行しやすい食事療法になりますよね。
発作が起こりにくくなる理由は、まだ医学的には解明はされてはいないのですが、効果があらわれており、副作用もほとんどないので、海外でも取り入れられている食事療法になります。
こちらもケトン食療法と同じく、管理や指導をしてくれる病院が少ないため、自分で調べるなどして自己流で行い場合が多いようです。
どちらの食事療法も、効果があらわれるまでには1ヶ月ほどかかることが多く、人によりますが、副作用として嘔吐や便秘・下痢、体重増加不良、低血糖などおこる場合もありますので、医師と相談のうえサプリメントも取り入れながら章句時両方を取り入れることもあります。
食事療法を続ける場合、2年ぐらい続けるのがいいとされているので、効果と副作用の様子を見て、微調整しながら長期的に続けていくこととなります。
また、代謝異常などがある場合には、食事療法を取り入れることができない場合もありますので、医師と相談してから食事療法を取り入れるようにしてください。
食事療法は、てんかんを持っている場合の半分以上の人が、発作が半分以下になったという報告も多いようなので、医師と相談のうえ食事療法を取り入れて治療するのもいいですよね。
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