てんかんを持っている子供の場合、学校で発作がおきたときの対応はどうしたらいいのでしょうか。
家庭以外の場所での対応は、どうしたらいいのでしょう。
適切な対応を知っておくことが大事
学校でてんかんの発作がおきた場合、慌てず対応するのが重要になります。
倒れない場合の発作の時でも、周りに危険なものがあったらどかすなどして、ケガをしないように注意することが必要となります。
発作の症状として、ぼんやりする、無意味な行動をとっている場合でも、その行動を抑制しないようにしてください。
落ち着いて発作がおさまるまで、見守ってあげることが大切になります。
倒れてしまう発作の場合には、階段や高いところなど危険な場所にいる時には、安全な場所に移動させてください。
周りに危険なものがないかを確認し、危険なものがある場合はどかすようにしましょう。
発作がおきている子が、眼鏡やヘアピンなどをしている場合には、ケガをしないように注意して外してあげてください。
できたら、横向きに寝かせてあげ、頭の下に柔らかいものを敷いてあげるのが好ましいです。
余裕がある場合は、発作の様子を記録してあげると、病院で診察した際に役に立ちます。
食事中に発作がおきてしまった場合、口の物をとろうとしないでください。
発作がおきている最中に、口の物を無理やりとろうとすると、かえって発作が悪化してしまう原因ともなります。
発作は短時間のことが多いので、落ち着いておさまるのを見守ってあげてください。
また、食器などをひっくり返して火傷してしまわぬように、近くにある場合、ショックなどを遠くへどかすことも必要なときもあります。
発作がおきていない時でしたら、体育やプールも問題はありません。
万が一、プールの最中に発作がおきてしまった場合は、溺れないように鼻と口を水面から出してください。
頭部を支え、発作が落ち着くのを待ってから水から引き上げてください。
体育の際に発作がおきた場合は、周りに危険物がないかを確認して下さいね。
転倒し、頭を打っていないかも注意深く見ておくといいです。
また、周りの他の子供たちが慌ててしまわないように、先生などの大人が冷静に対処し、近くで騒がないようにすることも大事です。
周りの子供たちへの対応としても、慌てないように優しく声をかけてあげることも大事ですね。
[ad#ad-1]
→赤ちゃん・小児・子供のてんかん!発作薬の種類と飲む頻度は?
場合により病院での受診が必要
発作がおさまった後に、ケガをしていたり、頭を打っていたりするようでしたら、病院を受診するようにしてください。
発作後に頭痛や吐き気が続くような時や、発作が5分以上続いている場合、なかなか意識の回復がみられない場合、短時間だが何度も発作を繰り返しているようなときも、病院の受診が必要となります。
また、てんかん発作をおこしたことがない子供がそのような発作をおこした時も、てんかん以外の病気の可能性もありますので、病院での受診が必要となります。
てんかん発作は短時間のものが多く、急に発作を起こした時でも冷静に対処することが重要です。
てんかんの症状をあらかじめ、周りに教えておくことも必要な場合もあります。
その子供の両親の了承を得ている場合には、同じクラスの子供たちに説明してあげることも重要なときもあります。
また、担任や周りの先生なども、てんかんの対処法をきちんと頭に入れておくことも必要ですよね。
→原因は本当に遺伝?子供のてんかん発作の症状!精神障害の心配は?
[ad#ad-1]
この記事へのコメントはありません。