睡眠時にもてんかんの症状があらわれることがあります。
睡眠時のみ発作をおこす人もいるのですよ。
「眠関連てんかん」といわれています。
睡眠時のみ発作がある人もいる
起きている時には発作がなく、睡眠時のみに発作があらわれる人もいます。
睡眠時のみに発作があらわれる場合のてんかんを、「純粋睡眠てんかん」といわれます。
起きている時と睡眠時の両方で発作をおこすことがある人もいます。
目覚めたときに発作をおこす場合の人は、睡眠てんかんには含まれません。
同じ睡眠時におこる「睡眠てんかん」でも、発作の種類によって、睡眠時のどの状態で発作がおきるかが違ってきます。
硬直語に痙攣する「全般性強直間代発作」は、ノンレム睡眠の時や中途覚醒時に起きる場合が多いです。
体の一部だけが痙攣する「複雑部分発作」の場合は、浅いノンレム睡眠時に多く見られ、レム睡眠がはじまる時や終わる時にも発作がみられる場合があります。
睡眠てんかんの場合は、症候性の人もいれば、特発性の人もいるとなっていて、どちらのタイプも見られます。
睡眠てんかんの症状として、部屋を歩き回ったり、壁を蹴ったりする場合もあります。
3歳ごろまでの子供の場合は、寝ている時に突然泣き叫んだり、パニックをおこしたりする「夜驚症」という睡眠障害もありますよね。
呼吸が早くなり大量の汗をかくのが特徴となっていますが、てんかんの発作と間違われることもあります。
発作の症状としてあらわれている行動が、他の病気の症状と似ていることもあるため、睡眠行動障害や睡眠時遊行症、夜驚症、睡眠時無呼吸症候群などに間違えられることもあります。
他の病気と間違われないように、脳波検査はとても大切なこととなります。
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→てんかんは脳波の波形が特徴的!脳波に異常なしでも症状が出る?
睡眠時の脳波の特徴
他の病気と見分けをつけるためも、脳波検査はとても重要なこととなります。
てんかんの特徴とされる、鋭波(えいは)や棘波(きょくは)がみられる場合、てんかんの発作として見られますし、異常がない場合は他の病気の可能性があります。
睡眠時てんかんの場合は、1時間ほどの脳波検査ではなく、睡眠時の脳波を測定する必要になってきますよね。
睡眠時のどの状態の時に発作がおきているかで、発作のタイプもわかるかもしれません。
睡眠時の脳波検査をしても異常が出なくても、てんかんの場合もあります。
発作がおきる原因となっている部位が脳の深いところだと、なかなか脳波の異常の記録が取れないこともあるため、何度か脳波検査をしなくてはいけない場合もありますが、適切な治療をうけるためにも頑張ってくださいね。
子供の場合、夜驚症と思われていたがてんかんだったり、てんかんだと思っていたが夜驚症だったりする場合もあるみたいですね。
てんかんの特徴ともいえる発作波が出ている場合で、1回だけではなく、何度も繰り返し発作があるような場合に、てんかんと判断されます。
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