同じ職場の部下が、アスペルガー症候群だった場合、どう対応したらいいのでしょうか。
上司として知っておいた方がいいことは何なのでしょうか。
アスペルガー症候群の特性を知る
大事なこととして、アスペルガー症候群の人の、特性であったり、苦手だったりすることを、「克服できる」ものと思わないようにしてください。
普通の人と同じ外見なので、「努力すれば治るのではないか?」という思い込みはすてたほうがいいです。
その人の特性であり、克服できないものにもなりますので、無理になおそうとすることをしないということが、大事な接し方になります。
指示を出す際に、「これやっといて」などの指示だと理解できないことが多いです。
あいまいな表現は、理解できないことが多いので、指示は抽象的な言葉や省略した言葉は使わず、具体的に出してあげてください。
また、言われたことに対してはまじめにきちんと対応できるのですが、隣で同僚が困っていても、指示がない場合手伝おうとすることがない場合も多いのです。
自分のことしか考えてない人とも見られがちですが、与えられた仕事に集中することがいいと思っているため、自分勝手に周囲に自分から協力しようとしないというわけではないのです。
アスペルガー症候群の人は、予定外のことに臨機応変に対応することができない場合が多いため、やっている仕事の途中で他の作業を「急に手伝って」などという指示には、混乱してパニックを起こしてしまうこともありますので、注意してください。
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対応の仕方として
アスペルガー症候群の人の場合、手順や時間にこだわる人も多いので、見やすいように作業手順表や、スケジュール表を作っておいた方がいいです。
急な変更などがあった時には、できるだけ早めに伝えるようにしてあげてください。
指示や予定などを、言葉で言っても伝わらない場合、文字や絵などで伝えると理解してくれやすいです。
指示を出す際にも、必要な言葉以外を多く言ってしまうと混乱してしまうため、「○○してください」などと簡潔に言ってあげてください。
2つ以上指示すると混乱してしまうこともあるので、「○○やったら、○○して」ではなく、「○○して」と1度に1つずついうようにしてあげると混乱しないですみます。
あいまいな言葉は、理解できないことが多いため、「適当に○○しておいて」などと言われても、混乱するだけになります。
「○○まで(回)○○して」などと範囲や数字で具体的に指示してあげることも大切です。
昨日と同じ作業をする際にも、「昨日と同じ作業」と言われても理解できていないこともありますので、その都度作業することを指示してあげてください。
また、否定的な言葉にも敏感なことが多いため、「○○したらダメ」という言い方をすると、ダメと言われたことに対して落ち込んでしまいミスにつながることもありますので、「○○したほうがいい」などと否定的な言葉ではなく、肯定的な言葉を心がけてあげるようにしてくださいね。
叱る際にも、大声を出してしまうと、大声におびえてしまい、おびえて混乱してしまうだけになりますので注意が必要です。
同じように注意することとして、急に体を触られるのを極端に嫌がる人もいますので、励ますつもりで軽く肩を叩いたつもりが、逆効果になってしまうこともありますので注意が必要な場合もあります。
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