脳の機能障害からくる、自閉症スペクトラムのうちの1つの、アスペルガー症候群。
どのくらいの割合で、アスペルガー症候群の人がいるのでしょうか。
アスペルガー症候群と診断できる機会が増えた
アスペルガー症候群である人の確率は、「100人中1人が」とも、「300人中1人が」とも言われており、正確な割合はまだ曖昧な部分も多いです。
文科省が出している確率でだと、人口の0.8~1%が、アスペルガー症候群だとも言われています。
アスペルガー症候群の特徴があっても、軽度の人で気づいていない人もいれば、特徴は当てはまるけど診断を受けていない人もいますし、他の発達障害や精神病などと誤診されている場合もあります。
特徴のあらわれ方にも個人差がありますし、アスペルガー症候群のことを知らない人もいます。
そのため正確な割合は、まだ出ていないようです。
幼少期などでは、男の子は男の子っぽい遊び、女の子は女の子っぽい遊びをすることが多いですよね。
男の子だと、片付けができなくても、「男の子だから」で、すんでしまう場合もあります。
女の子の場合は、集団行動が多いので、知らないうちに、社会性がついていっている場合もあります。
そのため、軽度の場合だと、なおさら判断がしづらいこともあるのです。
今では、専門医がいる医療機関が増えてきたことや、アスペルガー症候群が知られてきたことによって、幼少期にも判断がつくことも増えてきました。
専門の医師などに診てもらい判断してもらうことで、診断名がつくのですが、ネットなどで、セルフチェックをすることができる場面も増えてきたため、診断を受けていないが、「自分はアスペルガーだ」という、自称アスペルガー症候群の人も増えてきています。
[ad#ad-1]
アスペルガー症候群は大人になってからわかることもある
子供のころは、気にしていなかったのに、大きくなってから、周りの普通の人と比べて違うということが分かることや、昔はわからなかったけど、思い返してみれば当てはまることが多いなどが増えてきました。
そのため、大人になってから受診する人も、増えてきています。
また、アスペルガー症候群含む自閉症などは、家庭環境のせいとされていた時期もありましたので、診断を受けていない人も多かったのです。
研究が進むことによって、先天性の脳の機能障害による発達障害ということがわかり、安心して診断を受けている人も多くいるようです。
アスペルガー症候群のことを理解していない人の中では、未だに、親の育て方やしつけに問題があると誤解している人も、残念ながら多くいます。
社会性がなかったり、コミュニケーション能力が低かったりすること、こだわりが強いことなどが、アスペルガー症候群の特徴として知られていますよね。
そういった症状が出ていても、もともとの性格なのか、アスペルガー症候群としての症状なのか、症状の出方によっては、他の発達障害との判別がつきづらい場合もあります。
そのため、判断するのに時間がかかることもあるので、アスペルガー症候群の人口が増えたというよりも、きちんと診断名がついた人が増えたというだけなのかもしれませんね。
疑わしい部分が多い場合、きちんと診断を受け、適切な対応をすることで、早期に治療を開始することもできます。
大人になってからわかっても、わかってからでも適切な対応をすることで、ストレスや不安のせいで、うつ病や自律神経失調症になってしまうなどの二次障害になってしまう事への予防ともなるのです。
[ad#ad-1]
この記事へのコメントはありません。