アスペルガー症候群の人は、マルチタスク能力が低いといわれていますがどうなのでしょうか。
どの程度のことができるのでしょうか。
アスペルガー症候群は基本的に同時作業が苦手
アスペルガー症候群の特徴として、同時進行する作業が苦手なことがあります。
個人差もありますが、ほとんどの場合、同時作業ができないことが多いです。
同時進行をさせようとしたとすると、混乱してしまう人や、パニックを起こしてしまう人もいます。
そのため、作業などお願いするときは、1つが終わってから、次の1つを、といったようにお願いするぐらいなのです。
普通の人でも、同時作業が苦手な人はよくいますよね。
でも、アスペルガー症候群の人だと、1つの作業をやっている時に、他の作業を同時にできない人は、ほとんどというぐらい多くいます。
1つの作業に集中してしまうため、なかなか切り替えができないのです。
そのため、マルチタスク能力が低いだけではなく、臨機応変に対応することが困難になります。
複数のことを同時に処理するという、マルチタスクができないのは、アスペルガー症候群の人の特徴でもありますので、やり方を教えても、すぐできるようなものでもありません。
やりやすいように、作業を分けることが必要になるのです。
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マルチタスクは仕事によっても困難になる
大人になって、就職する時にも、マルチタスクが必要となる業種は、向いていない職業になってしまいます。
たとえば、レストランの店員などでは、オーダーを聞きながらも、入店してくるお客さんに「いらっしゃいませ」などと挨拶をしますが、それも困難な人も多いようです。
注文された料理が出来上がり、運んでいる最中でも、お客さんに声をかけられることもあります。
ウエイトレスだけなら、まだできる人もいますが、料理を作る人になると、1つの料理を作りながら、違う料理も作らなくてはならないということが多いので、対応できなくなってしまいます。
そういった、自分の中では予定外のことが起こることが多いことや、同時作業が必要となる仕事などでも、マルチタスク能力が低いために、困難になってしまうことも多いのです。
何かをしながら、他の事もしなくてはならないといった職業は、マルチタスク能力が必要なものになりますので不向きとなってしまうのです。
社会人になる前で、学校生活などの時には、それほどマルチタスク能力が必要となることも少ないのですが、大人になると必要になってしまうことも多くなってしまうため、社会生活に支障が出てしまうこともあります。
また、家での生活では、料理が苦手といったことや、片付けが苦手といったことにもつながります。
家での生活なら、1つ1つ区切りをつけて作業することもできるので、マルチタスク能力が低くても、問題とならないこともあります。
学校生活では、症状の度合いによっては、先生の話を聞きながら、ノートを書くということも困難になるようです。
1つ1つ、順を追ってなら作業することができる場合が多いので、マルチタスク能力が低くても、やり方次第では、やりやすい方法があります。
マルチタスク能力が低いと問題になるのは、就職したときの業種にもよりますので、同時作業が苦手でも悲観せず、混乱しないように、ゆっくりでもいいので順を追ってできるようにしていくことが大切になります。
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