ADHDの治療方法には薬物治療もありますよね。
ADHDは脳の伝達物質が未完成であるためにおきている発達障害になります。
改善薬と使われているのが「中枢神経刺激薬」と「非中枢神経刺激薬」になります。
どちらも場合によってはリスクもある薬になるのですが、子供でも服用可能なのでしょうか。
ADHDの子供に処方される薬は?
ADHDの治療には、「メチルフェニデート」や、「アトモキセチン」などの薬が処方されます。
脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやドパミンの動きを促進する働きの薬です。
6歳から17歳までの子供には、中枢神経刺激薬の「コンサータ」という、メチルフェニデートが有効成分となっている薬で、ドパミンの分泌を増やし、ADHDの症状を改善するのに効果があります。
朝に1回服用するだけで、効果が12時間続く薬なので、学校での生活も過ごしやすくなりますね。
コンサータには、18mgと27mgの2種類あり、子供の様子を見ながら2種類を組み合わせて18mg・27mg・36mg・45mg・54mgの用量で調整しながら服用していきます。
この薬は、服用してから効果が効きはじめるまでに、30分から120分の時間がかかるため時間の調節も必要になりますね。
ADHDの改善や症状緩和に大変効果のある薬にはなるのですが、デメリットもあります。
服用しているうちに薬の耐性がついて、効果が見られなくなることもあり、依存性もある薬なので、薬の乱用をしてしまう場合もありので、医師の指示通りに服用しなくならないように注意してくださいね。
ADHDの人は、衝動性によって依存症になりやすい傾向にあるので、依存性の薬の服用はリスクのある行為とも言えるぐらいです。
また、コンサータは、脳に与える影響が大きいので副作用も大きくなります。
イライラや不眠、食欲低下や頭痛・吐き気、めまいなどでることもあり、精神的に不安定になる場合もあります。
6歳から飲める薬に、非中枢神経刺激薬のアトモキセチンという有効成分が含まれている、「ストラテラ」というものがあります。
こちらの薬は、効果がコンサータに比べると低いのですが、脳に与える副作用が比較的小さいです。
ストラテラの副作用としては、便秘や腹痛、口渇、眠気などがみられ、服用初期に多くあらわれます。
効果があらわれるまでに期間を必要とする薬になっているため、服用初期では副作用のみで効果が出ていない時期もあるのです。
ただ、1日中効果がみられるというメリットもあります。
薬物治療をする場合、どちらの薬を服用するかは子供の症状や薬の特徴とリスクなども考え、医師と相談してください。
6歳未満の子供だと、リスクが高いため薬物治療以外を選択する人が多いようです。
[ad#ad-1]
→ADHDの特徴!衝動性と多動性の違いは?幼児の診断で何がわかるのか?
ADHDの治療費としてどのくらいかかる?
ADHDの治療は全てが健康保険を適用されるわけではなく、心理社会的治療は保険適応外診療になります。
薬物治療は「アトモキセチン」や「メチルフェニデート」は保険適応されますので費用を抑えることができるのです。
薬物療法の毎月の費用は、保険適応で1万円~2万円程度が多く、それ以外の保険適応外診療が1万円~3万円ほど費用になっています。
薬物治療には、保険診療となり費用も抑えられ、効果も期待できるメリットもありますが、それぞれリスクや副作用などのデメリットもありますので、子供の症状や状態を考慮して、医師と相談の上、治療方法を決めてください。
→思春期のADHDの特徴!子供の行動に頭を悩まされる!治療法はあるのか?
[ad#ad-1]
この記事へのコメントはありません。