高機能広汎性発達障害とは、どういったものなのでしょうか。
また、どうしたことが原因でなり、どのような症状がみられるのでしょうか。
広汎性発達障害は知的な遅れがない
広汎性発達障害のうち、知能の遅れがなく、平均以上の知能を持っている場合に、高機能広汎性発達障害とされています。
アスペルガー症候群のほとんどが、知能の遅れがないことや平均以上の知能を持っていることが多く、高機能広汎性発達障害と言われています。
自閉症であっても、一部の人は高機能広汎性発達障害のケースもあります。
知能的には、平均水準なのですが、発達障害の特徴の症状を持っているということになります。
言葉の遅れなどはないのですが、コミュニケーションが困難になっていることが特徴の1つともなっています。
自分の興味のある話しかできなかったり、一方的な話しかできなかったり、など、他人とのコミュニケーションがうまく取れません。
子供の場合は、個人差もあるのですが、オウム返しや同じ言葉を何度も繰り返すことや、独り言が多いといった症状が兆候として見られます。
対人関係が苦手で、うまくグループの輪には入れないといったことも特徴となります。
なかなか友達が作れないことや、周りの仲間となじめないといったことで、小学校に入ってからなどの集団生活が本格的に始まるころに、目立つこともあります。
他にも、強いこだわりがあるといった特徴もあり、異常なまでに特定の対象に興味をもつなどで、臨機応変に対応できないといった症状がみられます。
また、高機能広汎性発達障害の人は、ほとんどの人が感覚過敏を持っているようです。
特定の音を嫌うことや、触られることが極端に嫌いなこと、味に拒否反応を示すなど、その人によりますので、どういったことに過敏なのかは、その子次第になります。
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広汎性発達障害は障害だと思われないことも多い
知的な遅れや言葉の遅れなども見られないために、普通の子として見られ、障害者だと認識されないことも多くあります。
そのため、適切な対応をとってもらえず、場合によっては、いじめの対象となってしまうこともあるのです。
一方的に会話をしてしまうことや、感覚過敏が原因で過度な偏食などがある事などからも、「わがままな子」、「親のしつけがなっていない」と思われることも非常に多いです。
学校の先生からは、「発達障害をもった子」としてではなく、「問題児」としてあつかわれてしまうことだってあるのです。
周囲の不適切な対応で、二次障害をもってしまうことも多くあります。
最悪の場合、不登校の原因にもなりかねません。
ですので、子供の行動や、言動に特徴があり、高機能広汎性発達障害であるかもしれないと、疑いがあった時には、早急に医師への相談が必要になります。
医師に相談のうえで、学校側にも理解してもらうことが大切なこととなります。
理解されていないまま、放置しておくことによって、二次障害が出てしまう可能性が高くなってしまうので、注意が必要となります。
→学校では教えてくれない!発達障害の子供を診断チェックするポイント!
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