発達障害をもっている子が、知的障害を合併していることもあります。
知的障害と発達障害はどんな違いがあるのでしょうか。
知的障害にも度合いがある
知的障害は、知能的に問題があり、支援が必要とされるものとなっています。
知能障害と知的障害は、同じような意味で使われています。
発達障害をもっていても、必ず知的障害をもっているということでもありません。
知的な障害をもたない発達障害のことだってあります。
知的障害は、実際の年齢と発達年齢の比率により、軽度・中度・重度・最重度に分けられています。
また、ボーダーラインと呼ばれ、知的障害とは認定されないこともあるのです。
知的障害が軽度の場合、障害がある事がわからないことだってあります。
知的障害は、「知能能力・適応能力など」をもとに診断され、発達障害は、「コミュニケーション能力・適応能力など」をもとに診断されるなど、診断が異なる部分もあります。
発達障害の学習障害とも似ていますが、知能指数(IQ)が「70以上の場合は学習障害」、「70以下の場合は知的障害」とされています。
学習障害は、特定の学習において困難があるのですが、知的障害は、学業を含め全ての面において知能の発達に遅れがみられます。
発達障害と知的障害は、異なる概念になり、似ているようにも見えますが、発達障害と知的障害を合併している場合や、知的障害だけの場合、発達障害だけの場合があるのです。
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普通クラスと支援クラス
発達障害であり、知的障害も持っている場合、学校のクラスは支援クラスになるのでしょうか。
支援クラスは、学校や地域によって多少異なりますが、IQ(知能指数)によって判断されることが多く、IQ50ぐらいが基準になっているところが多いです。
軽度の知的障害や中度の知的障害の場合、支援クラスと普通クラスを選べることもあります。
その基準は、学校の判断であったり、本人や親の希望であったりと様々です。
支援クラスと普通クラスでは、学習内容が違うので、「軽度知的障害をもっているが、普通クラスにいれたい」という人も多いようです。
普通クラスでも問題はないのですが、支援クラスでは対応をきちんととっていることも多いのですが、普通クラスでは適切な対応をされていないこともあります。
学校の方針や先生により、普通クラスでも問題ないこともあるのですが、先生や同級生たちの理解がない場合、子供にストレスがかかり、うつ病などの二次障害をもってしまうこともあります。
コミュニケーションがうまくいかないから二次障害が心配と、初めから支援クラスに入れてほしいという場合もあるようです。
知的障害が軽度の場合など、普通クラスについていけるようでしたら、支援クラスじゃなく、普通クラスを選ぶことも可能なのです。
どちらに入りたいかは、本人の希望も考慮されることも多いようですね。
二次障害をもってしまう可能性のこともふまえて、支援クラスか普通クラスのどちらかにはいるかを判断してくださいね。
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