自閉症の子供は、コミュニケーションが苦手なことがあります。
言葉の意味を理解できない事も多いので、コミュニケーションをとる時にも注意したいこともありますよね。
自閉症の子とコミュニケーションをとる時に、注意したいポイントとはどういったことになるのでしょうか。
自閉症の子供に曖昧な表現は使わない
自閉症の子供とコミュニケーションをうまくとるためには、いくつか注意して接したいポイントがあります。
1つ目のポイントとして、あいまいな表現などは使わないということになります。
「ちょっと待って」などのちょっとが、どのくらいなのか、「きちんとして」などのきちんとが、どれくらいなのか理解できずに、わからなくなってしまうことがあります。
他にも「アレ」や「ソレ」なども同じようにどれなのかわからなくなってしまうこともあり、「本」や「おもちゃ」なども、どの本なのか、どのおもちゃなのかわからないこともありますので、目に見えるものでしたら「○○の本」や「○○のおもちゃ」などと詳しく伝えてあげることが大切となります。
2つ目のポイントとして、物の置き場所などを変えないといったことがあります。
決まった位置に物を置いておくことで、お片付けを習慣づけることにも役立ちますので、置いてある場所や、しまっておく場所などを変えないようにしましょう。
おもちゃの入れる箱などを色分けや目印をつけるなどして、指示を出すときにも便利にしてみてもいいですよね。
色でわけることや目印をつけることによって、子供も区別がつきやすくもなります。
支持するときにも注意したいことがあります。
「命令しない」、これが3つ目のポイントにもなります。
「お片付けしなさい」ではなく、「お片付けしましょうね」などと、言ったほうが伝わりやすくなります。
「○○しなさい」ではなく、「○○しましょうね」などといった、促す形での指示の出し方はとても有効です。
自閉症の子供は視覚優位の子が多い
自閉症の子は、視覚優位な子が多く、耳で聞くよりも、文字やイラストで見たほうが理解してくれることも多くあります。
4つ目のポイントとして、伝わらない時は、文字やイラストで見せるということになります。
口で言っても伝わらなかったときには、文字が読める子でしたら文字で書いてあげることや、読めない子には、写真やイラスト、絵カードなどを利用して伝えてあげることですんなり理解してくれることが多いのです。
5つ目のポイントとして、できたら褒めることになります。
それくらいできて当たり前と思う事でも、自閉症の子だと失敗することも多いので、子供のためにも、できた時には褒めてあげてください。
誰だって失敗したくてしているわけではないので、できた時には褒めてあげることはとても大切なこととなります。
また、もしできなかったときにも、「なんでできないの?」と理由を聞くようなことは、パニックを起こしてしまうきっかけにもなってしまいますので、しないほうがいいです。
問いかけるのではなく、どうしたらいいのかもう1度教えてあげることがいいですよ。
何度も教えることで、できるようにもなっていくことだってあります。
子供によっては、いくつものことを同時に言うと混乱してしまい、何からしたらいいのかわからなくなってしまう子もいますので、指示を出すときなどは、1つずつ言ってあげることも大切になります。
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