統合失調症の人は、就職する事が、治療の大きな目標です。しかし、就職できても、仕事が続かないという悩みを抱えます。統合失調症の人が仕事が続かないのは、どうしてでしょうか?仕事を辞めたいと思ったら、どのように行動すると良いでしょうか?
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統合失調症の人が仕事に就くのが難しい最大の理由は人との交流が困難だから
統合失調症は、脳内神経伝達物質が、適切に機能していない事が原因と考えられています。具体的には、ドーパミン系やセロトニン系のバランスが崩れた事が、原因とされています。
ドーパミン系やセロトニン系のバランスが崩れると、緊張やリラックスをコントロールする機能、意欲の持続に関する機能、情報処理や認知に関する機能などに、トラブルが起こると考えられています。そのため、人との交流が困難になり、社会生活を送るのが、難しくなります。社会生活を送れなくなるため、就職は、治療の大きな目標になります。
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統合失調症の人が就職する時はすぐに休息できる仕事を選ぶ事が大切
統合失調症の人は、病気のために疲れやすくなっています。すぐに眠くなったり、体調を崩してしまいます。疲れたら、すぐに休息できる事。それが、統合失調症の人が、仕事探しをする時に、注意すべきポイントです。
統合失調症の人は、緊張やリラックスをコントロールする機能にトラブルが生じています。休みが取れないと、緊張が取れず、再び体調を崩してしまいます。
順調に働いていても、半年くらい経つと、「どうしても外に出たくない」「体が動かない」という状態に陥る人が、少なくありません。その繰り返しで、仕事が続かないという事に、本人も悩みます。
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統合失調症の人が仕事を辞めたいと思った時に取るべき行動
統合失調症が仕事を辞めたいと思ったら、自分の状態を他の人に相談する事が、大切です。相談相手は、主治医、ハローワークや障害者職業センター、職場の上司です。
まずは、主治医に相談して、仕事を辞めるのが適当かどうかを、判断してもらいます。仕事がある方が、生活のリズムが整う場合は、時短で働くという選択肢もあります。ハローワークや障害者職業センターに相談してみましょう。就労支援を受ける事ができます。支援を受けて、職場との調整をしてもらいましょう。
一時休職や退職が望ましいと判断されたら、職場の上司にすぐに相談しましょう。会社の規定にもよりますが、おおよそ1ヶ月前には、退職の意思を会社に伝える必要があります。仕事が続かない場合は、しばらく有給休暇を消化させてもらうという方法があります。
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