てんかん発作は、通常数秒から数十秒ほどの短時間で治まるため、救急を必要とすることはないですよね。
しかし、緊急治療が必要となる場合もあります。
発作頻発は危険
短時間で治まる発作が多いのですが、その短時間の発作を繰り返し起こしてしまう時があります。
意識がなくなるタイプの発作などで、発作がおさまり意識が回復しだしたと思ったらまた発作をおこすなどの発作間の間隔が短い時もあります。
強直発作などは、発作時間が数秒のものが多いためか、発作頻発がみられることも比較的多いようです。
抗てんかん薬の飲み忘れなどでも、発作頻発が起こる場合もあります。
発作の間隔が短く、長時間続いているような場合ですと、重積状態となっていてすぐに病院で治療を受けなければならない場合もあるのです。
発作頻発と発作重積状態は似ているのですが、短時間でも繰り返し長時間おこるようですと、脳に悪影響を及ぼしてしまうだけではなく、最悪死亡してしまうケースもあります。
今は医療も進歩しているおかげで、てんかん発作のみで亡くなるケースは少ないようですが、危険な状態には変わりありません。
発作頻発と発作重積状態の違いとしては、意識がなくなるタイプの発作でいうと、発作後に意識が回復してから、また間隔が短い状態で発作がおきている場合が「発作頻発」、意識が回復する暇もなくまた発作がおきている場合が「発作重積状態」になります。
発作頻発がよくある人で、いつもとさほどかわらないようでも、重積状態となっている場合もありますので、病院で診察を受けるのもいいですよね。
重積状態の判断として、発作が5分以上続いている場合も、病院での治療が必要になります。
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→急なてんかん発作の対処!間隔が短く症状が悪化したらどうする?
重積状態の時は病院で治療が必要
重積状態のままだと、脳に悪影響を与えてしまい、後遺症を残してしまうこともあります。
また、軽い発作でも短い間隔で次の発作を繰り返しおこし、意識が曇っている状態が長い人だと2~3日ほど曇ったままになってしまうこともあるようです。
そのような状態を長引かせないためにも、重積状態の場合は、病院で治療することが必要になります。
重積状態なのかどうかわからない場合でも、病院に行ってみてもらえば脳波検査などでわかりますので、判断してもらい治療してもらうといいですね。
発作時間が5~10分以上かかっている場合は、重積状態とみて早急に病院で治療してもらいましょう。
薬の飲み忘れなどでも、発作頻発をおこしたり、重積状態に悪化してしまったりしてしまうこともありますので、薬を服用されている方は飲み忘れないように気をつけてくださいね。
意識がなくならないタイプの発作ですと、軽い発作だからと安心していても、発作の間隔が短くなっている、1日に何回も発作がおきているなどの場合は重積状態になっている可能性もありますので注意が必要です。
いつもの発作と何か違うと感じたときも病院を受診するようにした方がいいかもしれませんね。
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