松居一代さんの言動が、ネットやワイドショーなどで連日取り上げられています。普通では考えられない内容に、「統合失調症や認知症ではないのか?」と、病気を疑う声が上がっています。どんな発言が、統合失調症や認知症と被るのでしょうか?そもそも、統合失調症と認知症が合併する事はあるのでしょうか?
目次
統合失調症と認知症の共通点は妄想だった!どちらも被害妄想が多い
松居一代さんのブログがざわつきだしたのは、「実は1年5ヶ月も前から誰かに尾行されている」という発言があった頃からです。松居一代さん自身は、尾行は「真実」と主張していますが、日常的には考えにくい事柄と、世間では受け止められています。
そのため、病気が疑われています。ネットであがっている病名で多いのが、統合失調症と認知症です。統合失調症も認知症も、妄想を訴える点が共通しています。妄想の多くは、被害妄想です。統合失調症の初期に多いのは、「誰かに見張られてる」「誰かに尾行されている」「盗聴されている」「自分の事が放送されている」などです。認知症では、物盗られ妄想が代表的です。
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統合失調症と認知症の妄想の違い!妄想の内容が一貫しているのは×××の方
認知症に非常に多い物盗られ妄想は、盗んだ「犯人」が、患者の世話に当たる事が多い人になるという特徴があります。認知症を患うと、物忘れが激しくなります。しかし、本人には物忘れの自覚はありません。物が見つからないのは、自分に普段うるさく関わってくる人間が、盗ったためだと考えます。そのため、犯人を名指しして、訴えます。
統合失調症の場合は、日時や場所などは、しっかり理解しています。感情の不安定さが目立ち、思考の混乱も見られますが、妄想の内容自体は、体系的な事が多いのが、特徴です。「犯人」ははっきりしませんが、妄想の内容は、一貫しています。認知症の妄想では、言っている事がコロコロ変わるケースが多いのと、対照的です。
→統合失調症の友人への対応!接し方で気をつける重要なポイントは?
統合失調症と認知症の合併は無いわけではない
統合失調症は、発症のピークが10代後半から20代とされています。認知症は、高齢者の病気というイメージが強く、認知症と統合失調症は、合併しないと考える人も、少なくありません。
ただし、統合失調症の患者では、認知症の相対リスクが、著名に増加する事が、デンマークの研究で明らかにされています。また、高齢になってから発症する統合失調症も、無いわけではありません。女性、社会的孤立、難聴などが、リスクファクターとされています。
統合失調症と認知症の合併症例は、存在します。もっとも、松居一代さんの言動が、認知症と統合失調症の合併によるものかどうかは、本人が病気を否定しており、病院を受診していないため、不明です。
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